ol'my55 ~1955年に生まれて~

大好きな音楽や、映画 思い出たどってみます

思い出の能登

私にとって能登は思い入れのある場所です。思い入れ…というのはちょっと違うかな?日本地図上で見ると、東京からはそんなに距離を感じない、京都の方が距離的に遠くに思えますが...でも能登は秘境というか裏日本という取り残された土地、のイメージなんです。NHKの新日本紀行でみた冬の厳しさ、暗さ、50年位前の事とはいえ、東京の暮らしとの余りの違いがずーっと私の頭の片隅に残っていて・・・

30年近くも前になりますが、2度能登を訪れることができました。

一度目は、富山駅からレンタカーで雨晴らし海岸(ここがどうしても見たかった!)経由で能登金剛ヤセの断崖、そして輪島、キリコ会館、そして金沢へ。当時はネットどころか携帯の電波状況も今ほどではなく、頼りになるのはるるぶとドライブ用のトラベルガイドに付いていた能登半島の道路地図のみ、ヤセの断崖は観光地として有名なのかなと思ったら、道案内すらろくになくひっそりとしたところでした。昼過ぎについた輪島、キリコ会館は展示されていたキリコに圧倒されましたが、それよりも能登の各地域の風習が展示されてたのですが、能登の生活の厳しさが垣間見えました。

もう一度能登に行きたくて...

2年ほどたってからまた晩秋というか能登ではもう初冬という季節今度は奥能登をドライブしました。見附島が見たくて時国家を訪れたくて、能登半島の先端禄剛崎灯台に上りたくて、今回も頼りはドライブマップだけでしたが、できるだけ海岸線を走りたくて...初冬の昼下がりの奥能登はすれ違う車も人もなくいつのまにか人家の庭先に紛れ込んだかのような狭い道をいくつも通り、静かで何もないまるで白日夢のような時間でした。椿の自然群生地を抜け、【平家にあらずんば人にあらず】と豪語した平時忠のお墓とされた山の中のひっそりとした窪地、ただ当時は観光に力を入れる前だったのが私にとってラッキーでした。

ヤセの断崖は20年前の地震で崩落してしまったんですね。時国家も去年閉館されたのですね。今回の地震に伴う輪島の火事でキリコ会館も...

大きな災害に個人ができることはたいしてありませんが・・・能登の思い出は私にとってかけがいのない思い出です!